☆うし年…親に背き、師に背き、恩ある人に背く。恐ろしき心を改めよ
東京新聞TOKYO Web
令和元年7月27日から引用
私たちには、恩人と呼べる人がいるでしょう。
特に親というのは、両親がいなければ自分は存在していないと思えば、大変に有り難い恩があります。
しかしながら、私たちは、親や、師を無下にしたり、避けたり、逃げたりする。
これは恩に背く行為なのでしょうか。
恩は一方的なものではないのです。
子は親のお陰で生まれることが出来ますが、親は子のお陰で親になることができる。
それなのに、子が親に求めすぎたり、親が子に求めてばかりいれば、良い関係とはいえないてしょう。
では、恩に報いるというのは、どうしたらいいでしょう。
恩人の言う通りにする、というのは、決して恩に報いることではありません。
恩人といえども唯の人。
時には正しいことを言うかもしれませんが、大いに間違うこともあるでしょう。感情のやり取りになれば、誰にとってもいいことにはなりません。
では、恩に報いるとは。
それは、自分らしく生きるということです。
自分を大切にして初めて、人を大切にすることができる。自分の道を歩んで初めて、人の道が理解できる。自分らしく生きて初めて、互いの尊厳に気付くことができる。
従うのではなく、逃げるのではなく、共に自分らしく生きるということ。
人と向き合うことは、自分と向き合うことだと知るとき。