☆ひつじ年…悩みから学ぶ事多し。悩みの根本をよく見るべし
東京新聞TOKYO Web
令和元年6月27日から引用
人は、悩みながら人生を生きております。
悩みがない、という方は、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。
人には様々な悩みがありますが、悩むということは、それだけその物事に対する思い入れがあるということ。
その物事を変えたいから悩むのですから、悩むことで、現状を打破しようとする働きになるので、悩むことが悪い訳ではありません。
悩みというのは、人生における転機といってもいい。
ただし、悩むということで注意しなくてはならないのは、悩みは、悩んでいるだけでは改善されないということ。
人はとかく、悩んでいる、という状態を好む傾向があります。
悩みを悩みのまま抱え、変わらない現状の中で、苦労して生きているという実感を得ているのかもしれません。
しかし、悩みからの苦労など、いつまでも味わっている場合ではありません。
悩みは、解決すべき課題故に、自分のもとに来たのです。
悩みを解決していくことこそ、人生の舵取りといえるでしょう。
さて、悩みは、その悩みの根本を知らなくては、解決には至りません。
自分の悩みについて、何に悩んでいるのかを内観し、悩みの根本を見つめるとともに、どうしたら改善されるのか、改善策を見いだし行動すること。
それは変化を伴うので、多少の痛みもあるでしょう。
大切なのは、物事についてとらわれないということ。
執着すればするほど感情が働き、悩みの辛い面ばかりが気になるでしょう。
執着を手放せば、悩みはもはや悩みではなくなり、物事に対する気付きとして、人生を変える良い機会となる。
人生の悩みは、物事に対する気付きであり、人生の痛みは、踏み出す一歩のための弾みである。
物事は、執着によって悩みや痛みとなりますが、手放すことによって気付きや弾みとなることを知れば、自ずと物事のとらえ方も変わってくるでしょう。
悩みの根本にこそ、自分の最大の執着がある。
自分と向き合い、自身の執着を知ることにより、大いなる発展を得るとき。