☆とら年…白鶴が谷より出たる。無事泰平の時。しかし調子に乗るな
東京新聞TOKYO Web
令和元年6月10日から引用
人にとっての成功というのは、一人一人違います。
お金持ちになる、素敵な伴侶を見つける、一流の企業に就職する、マイホームを購入する、それらは確かに成功といえるかもしれません。
しかし、果たしてその物事が自分にとっての正解かどうかは分からないでしょう。
成功というのは、所詮は人が勝手に思い描いているだけのこと。
それらが叶うことで、一時、喜びや幸せを感じることもあるかもしれませんが、そうした楽しい感情には直ぐに慣れてしまうでしょう。
人は、悲しいことや辛いことに目がいってしまうもの。
それ故に、どんなに憧れていたものであっても、その成功には慣れるし、気持ちは離れていくのです。
そうして移り気に想う物事が、果たして正解だといえるでしょうか。
さて、成功を望んだり、失敗を恐れているうちは、気持ちが張り詰めている分、良くも悪くも、大したことにはならないでしょう。
気をつけなければならないのは、物事が成った時、または、成らなかった時です。
張り詰めていた糸が切れてしまうことのないように、注意しましょう。
物事が生まれる、物事が滅びるときとは、そこに大きな嵐が吹き荒れます。
せっかくの成功が成功であるために、せっかくの失敗が次の成功に繋がるように、物事に慣れてはいけませす。
状況で変わる心でないように。
私達は、成功して当たり前。その当たり前をどれだけ続けられるかが問われているのです。