☆ひつじ年…歴史を学んで自らの指針とすれば大いに発展
東京新聞TOKYO Web
令和元年6月3日から引用
みなさま、私達人類は、時代の流れと共に進化しているでしょうか。
それとも、100年前、1000年前から、何も変わっていないのでしょうか。
確かに、私達の暮らしは豊かになりました。
先人達の知恵と努力によって、時代と共に、よりよく便利になっているといっていいでしょう。
しかし、便利さとは裏腹に、全く進歩していないことがあります。
人間がどれだけ時間をかけても進歩しない、変われないもの、それは、人が人を殺し、人が人を欺くということです。
何故、私達は、先人から続くその愚かな選択をし続けるのでしょうか。
死んで当然な人間はいない。それは、殺す方も殺される方もです。
それなのに何故、未だに愚かな過ちをするのか。
さて、歴史から学んでいないのは、自分とは関わりのない、遠くにいる人々だけではありません。
私達一人一人もまた、歴史から何も学べておりません。
その歴史というのは、他者の歴史、先人達の軌跡ではありません。
歴史とは、自分の歩んできた道、そして、これから歩んでいく道のことです。
みなさま、子供の時分を思い出してください。
純粋に親の愛情を信じ、大きな声で自分を表現していたことでしょう。
それが出来なくなったのは、親があなたを裏切ったからかもしれない、友人が知人が学校が社会が、あなたを欺いたからかもしれない。
しかし、そこで自分の清らかなる心を捨ててよかったのでしょうか。
自分が歩んできた道、これから歩もうとしている道に、子供の頃のような純粋な夢や希望はありますか。
私達は、自分自身と向き合い、自分の歴史から学ばなくてはなりません。
自分の本質、自分らしさについて、反省すべき過去から離れ、新しい未来へと進んでいくとき。