☆たつ年…世は火宅の中にあるが如し。世情を離れて泰然
東京新聞TOKYO Web
平成31年4月25日から引用
燃えさかる家の中で、火の恐ろしさも、身に迫る危険性も分からずに、遊び戯れる人たち。
そんな愚かな人がいるのかと思われるかもしれませんが、それは正に私達のことを指しています。
目の前の物事・欲求に溺れて、真実を観ることが出来ない私達。
日々考えることと言えば、食欲・睡眠欲・性欲などの欲求を満たすことと、日常の煩わしさから離れるための音楽や映像、snsや掲示板、ゲームに身を浸すこと。あとは、されるがまま働かされ、搾取される毎日。
それが現状ではないでしょうか。
私達は、何の為に生きているのか。
誇り高く尊厳を以て生きるべきでしょう。
社会から玩具や餌を与えられて、世界のおかしさにも気付けないほど、感性や思考を奪われたまま生きている。
それでいいのですか。
私達は、鋭い感性を持ち合わせているのに、その上に、余計な思考や価値観、欲望や執着が覆い被さり、本来の感性が働けない状態にあります。
そこから抜け出すためには、世情から離れる必要があります。
社会から与えられた、くだらない欲望を満たす物事を手放すのです。
物事を追い求める事が良いことだという、欲求を満たすための思考や価値観を手放すのです。
今、自分の身の周りにある多くを手放せば手放すほど、あなたの感性は自由を得ることでしょう。
執着から離れれば離れるほど、心は動じなく穏やかになり、本来の感性によって、物事の真実が見えてきます。
今、自分が置かれている現状が、まともだと思わぬように。
日々の世情を手放し、真実に目醒めるとき。