☆とら年…音声を大にして叫ばず、顔色に心を表さずして人の信頼を得よ
東京新聞TOKYO Web
平成31年2月10日から引用
人の心というのは、常に働いています。
自分が抑えようと思っても、心は常に何かを感じています。
心の状態は、物事への執着の度合いによって違ってきますが、どのような状態であっても、心は自分の意志とは関係のないことを感じているのです。
さて、生きておりますと、日々様々なことが心に浮かんでくるでしょう。
そうして浮かんでくることについて、感じていないフリをして、心に蓋をしてはいけません。
心に嘘をつくと、感度が鈍っていきますし、いつかはその嘘によって自分が苦しむことになります。
心が感じたことは、そのまま感じたこととして受け入れること。
そのときに注意すべきは、心が感じたことを、感情を以て判断しないことです。
心が感じたことは、そう感じたのだなと、俯瞰して観ること。そこに感情で彩りをつけてはいけません。
心も自分ですから、その無意識の自分が感じていることは、今の自分にとって重要な要素を含んでいるのです。
その真実と向き合うこと。
心に嘘をつかないこと。
感情に振り回されないこと。
物事を感情で判断せず、常に感度を上げて真実を見つめる姿勢が、人の信頼を得るのです。