☆う年…誰れ人も憎むより愛しあうように生まれついているもの
東京新聞TOKYO Web
平成31年1月30日から引用
罪を憎んで人を憎まずという諺があります。
孔子が説いた言葉であり、聖書にも似た記載がありますが、これはいかがなものでしょうか。
人は、憎むという感情から離れなくてはなりません。
人も、罪も、憎んではならないのです。
何故、人は人を憎いと思うのか。
それは、無知な人間の愚かさにより起こされたものかもしれません。
自分では考えられないようなことが起こせてしまう人がいるかもしれない。
しかし、その物事に執着してしまえば、何故、どうして、と人を憎み、恨むことになる。
起こった物事が許せなかったとしても、その物事に執着することは、自分を生涯に渡り苦しめることになります。
私達の心は、相手に向けた想いであっても、自分に向けた想いであっても、区別しないのです。
人を憎むということは、自分を憎むということ。
人を恨むということは、自分を恨むということ。
憎めば憎むほど、恨めば恨むほど、苦しく辛い日々になる。
許すのは、相手や罪ではありません。
許すのは、自分自身です。
もしも仮に、誰かを憎いと思っている方がいるなら、どうか胸に手を当てて、自分自身を許してあげてください。
もう大丈夫、憎まなくてもいいのだと、今までそうしなくては生きることができなかった自分を許してあげましょう。
心にとっては、自分も相手も変わりはないのです。
人の本質は愛、自分に対する愛。
自分を信じ、自分を愛せるものは、自分という境界を広げていくことができる。
そうなれば、愛とは何なのか、気付くことになるでしょう。
心は、自分と相手を区別しない、よく覚えておくように。