☆とり年…テレビが途中にて消える意。不意に静寂訪れる寂しき日
東京新聞TOKYO Web
平成31年1月12日から引用
戦後、テレビやカセットテープが世の中に出回るようになり、私達の日常の中に、映像や音楽といった娯楽が急速に広まりました。
ボートゲームは、ファミリーコンピュータとして進化し、各家庭で遊ばれるようになりました。
近年は、スマートフォンの普及により、誰もがいつ何処でも映像や音楽、ゲームや漫画といった娯楽に興じています。
電車に乗っておりますと、スマートフォンを手に持っていない人、イヤホンを付けて音楽を聴いていない人を探す方が難しくなってまいりました。
自宅では、テレビを付けっぱなしにする家庭も、少なくないことと思います。
さて、私達は、五感の刺激に慣れすぎてしまったようです。
食べ物でいうなら、ジャンクフードに慣れてしまったようなもの。
本来の美味しさというのは、淡い旨味や風味を五感で楽しみますが、大量の旨味成分によって強烈な味わいとなったジャンクフードを食べ慣れてしまうと、何を食べても味気なく感じるようになります。
娯楽やジャンクフードも、適度に楽しむにはとても良い刺激ですが、それが常になることについては、考えなくてはなりません。
街を歩いている時、日の光や、花の香り、鳥の囁きを感じていますか。
身体が鈍感になる前に、本当は何が虚しいことなのか、考えてみましょう。
淡い刺激と静寂は、心の余裕を生むことに気付くとき。