☆うま年…動かぬ雲、止まる水の如く心を固くする事なかれ。常に動くものなり
東京新聞TOKYO Web
平成30年12月28日から引用
蒼空を見上げれば、白き雲が悠々と泳ぎ、大地を見下ろせば、水がさらさらと流れてゆく。
春になれば花が咲き、夏になれば陽に葉が揺れる、秋には山が紅く染まり、冬には散っていく。
動物もまた、生まれ成長し、子を産み、地へ還ってゆく。
世界を見渡せば、誰もが気付くことが出来ますが、それでも私達だけは、世界が変わらないものだと信じています。
自分の日常が、人の心が、いつまでも変わらないことを求めてはいませんか。
物質に永遠性を求めてはいけません。
全ては移り変わっていくもの。
この世に永遠はないのです。
それでも人が永遠を信じてしまうのは、魂が永遠を知っているから。
常に移り変わりながらも在り続ける永遠を知っているので、物質世界でも永遠を求めてしまう。
しかし、私達が物質世界で学ぶべきは、永遠性ではなく、執着から離れるということ。
落花流水に淋しさを覚えるのは、私達が執着と感情によって突き動かされているからに他なりません。
移り変わりを受け入れることが出来れば、心が執着から離れ、真の永遠を思い出すことが出来るでしょう。
この世の無常を知るとき。