☆うし年…温暖な心をもって人に接するのは良いが、冷淡な目も必要
東京新聞TOKYO Web
平成30年12月11日から引用
人としての正しさについて。
人はどうあるべきか、という問いに対する答えは人それぞれでしょうが、その一つに、優しくあるべき、ということがあります。
優しさ、温かさを以て他者と接することは、誰にとっても必要な要素です。
皆がそのことを実行できたら、それだけで街の中に笑顔が生まれるでしょう。
しかし、たったそれだけのことですら出来ないのが現状です。
何故できないのか、といえば、それは正しく物事を観ることが出来ないからに他なりません。
自分のことしか考えず、相手に失礼な態度を取っていることにすら気付かない人は、まず自分のことを客観的に観る目を養うべきです。
正しい目というのは、常に真実を見極める事が出来る目。
その目には、優しさや暖かさといった温情は必要ありません。
真実を見極めるためには、感情で判断をしてはなりません、真実をありのままに見つめることのできる、感情や温情を離れた目が必要なのです。
自分のことを、正しい目で見極めることができれば、自分の過ちなど、すぐに見えてくるでしょう。
そして、自分と向き合うだけでなく、他者と接する上においても、この正しい目は必要不可欠です。
心は常に温かくあるべきですが、人を見極めるのに温かさは必要ありません。
人を見る甘さが、相手を成長させない一番の要因であることに気付きましょう。
本当に正しい人とは、厳しい人である。そしてその厳しさは、優しさである。
温かい心と冷静な目を両立させるとき。