☆たつ年…慣れるのは人間の習性。悪習は特に早いと知れ
東京新聞TOKYO Web
平成30年10月15日から引用
人は、良くも悪くも、物事に慣れていきます。
変化を恐れていながらも、変化が起これば、次第に変化した世界に慣れていきます。
周りの変化に慣れていくことは順応ですが、自分自身に対する慣れはどうでしょうか。
慣れるということについて、気をつけなければならないのは、自分の日頃の行いに対する慣れです。
どんな物事をするのでも、初めのうちは緊張感と集中力を持って取り組むでしょうが、次第に慣れていくと、片手間でも出来るようになるかもしれません。
慣れて上手くなることはいいでしょう、しかし、慣れて疎かになることについては、注意すべき。
特に、手を抜くことに慣れてしまえば、その物事をすることの意味が変わってきます。
人は、気を付けて生きなければ、楽に流れてしまうもの。一度楽を覚えてしまえば、なかなか身を正すことが難しくなります。
どんな物事にも慣れてしまうからこそ、いつまでも変わらぬ姿勢で正しく行うこと。
そのことの難しさと、神聖さを知り、物事に取り組んでまいりましょう。
慣れるは世の常、正すは人の志、身に覚えて心に覚えず、変わらぬ姿の美しきかな。