☆いぬ年…悪天候続きより、晴天続きの方が苦しい。幸せ続きも不安の元
東京新聞TOKYO Web
平成30年9月27日から引用
生きておりますと、さまざまな時期がございます。
順風満帆にいくこともあるかもしれませんが、基本的に、人は苦しみの中を生きることになります。
人生は苦である、これは間違いありません。
人の在り方自体が、苦しみなのですから。
死に向かい進み、老いていく。出会うけれど別れる、心が安らぐことは少なく、常に不安を覚える。
こうした人間ですから、人生は良いことなどほとんどないということを、知っています。
そのため、幸福が長く続くと、こんなに幸せでいいものかと、この先に何か不幸が待ち受けているのではないかと、不安を感じずにはいられない、そうして苦しくなるのです。
しかし、これらの認識は全て、無知が故に起こること。
人は、無知の状態から学んでいくことで、こうした認識・価値観から脱却することが可能です。
人を縛り、心を苦しめるこの世の価値観、世界のルールというものは、その中にいては大変ですが、そこから出ることは、実はそんなに難しいことではありません。
変化を恐れずに、抵抗を手放せば、平穏はすぐそこにあるのです。
まずは、不安、という感情を手放しましょう。
不安は、心配とは違います。心を配ることはさほど悪いことではありませんが、不安はよくない。
不安を感じていては、更なる不安を呼び寄せ、不安な毎日を生き続けることになります。
この世は、あるがまま、そのままなのです。何も、不安を覚えることはありません。
変化はこの世の常であり、自分自身もまた、大きく変化していくのです。
すべては、心の状態によって、展開していく。そのことの真意が分かれば、平穏無事は、もうすぐそこにあるでしょう。