☆ひつじ年…蓬莱山に仙人が出現する夢をみるが、現実はあてが外れる
東京新聞TOKYO Web
平成30年9月12日から引用
不老不死の仙人が住む蓬莱山。
古代中国では、蓬莱山の仙人に会い、不老不死の秘技をいただくことが一つの信仰となっておりました。
しかしながら、人は老い、肉体はいずれ朽ちていくもの。
どんなに願った所で、自分の肉体が不老不死になることはないのです。
移りゆくものに執着を抱くこと、これこそが人の欲望の最たる物。
若さを求め、死を怖れるは、不老不死の心を抱くと同じ事。
すべての現実は、受け入れていかなくてはなりません。
さて、ではどうして不老不死は叶わないのでしょう。
それは、人の価値観・社会の価値観が、不老不死の存在を認めていないからです。
誰もが実は、老いることと死することを実感しております。老いと死の存在を、無意識に認めているのです。
仮に、不老不死が叶うなら、それは不老不死の薬を求めた旅先で出会えるものではなく、自分自身が、すでにそうなっている、ということでしょう。
蓬莱山のような世界の外側に不老不死を求めてはいけません。
桃源郷は、自分の中にある。
すべてを叶える創造力は、自分が持ち得ているということの本当の意味が理解できれば、世の中の夢は、現実となることでしょう。
物事には、叶え方があるのです。