2018解説

欲望という自由意志の選択について

☆さる年…欲望に呑まれれば自分をも蝕むと知れ

東京新聞TOKYO Web
平成30年9月1日から引用

この世の中を生きていくというのは、完全なる自由意志のもと選択をしているということ。

与えられた状況はどうであれ、人はその時々でどういう行動をとるのか、自分で選択することができます。

しかし、人間というのはとても弱い生き物。

世間や他人の価値観に蝕まれて、身動きが出来なくなることもあるでしょう。

自分の価値観を否定されて、思うように行動できないかもしれません。

しかし、そのことすら、他人の価値観を選択するという自分の自由意志なのです。

さて、そのこととは別に、人を本来性から遠ざけるものがあります。

それは、五官に対する欲望というもの。

特に近年は、コンビニやスマートフォンの普及によって、味覚に対する食や、視覚に対する映像・ゲーム・漫画、聴覚に対する音楽などについて、誰でも求めれば求めるだけ得られるようになりました。

これらは自由意志のもと、常に選択され続けております。

そのことが決して、悪いという訳ではありません。しかし、物事には、バランスというものがあり、自分の本来性を保つのもまた、このバランスが重要になってまいります。

欲望に任せると、このバランスは大きく崩れるほどに、諸事の刺激を求めることになるでしょう。

貪欲というのは際限がなく、気付けば自分でも驚くほどに、のめり込んでしまうもの。

そうして欲望を求めることにより、自分の本来性を見失ってしまうことにも成りかねません。

有り難い五官の恵みを頂くのは構いませんが、限度を知るように。

足るを知り、とらわれることなく、自分の本来性を生きていく。

そのためにも、自分を取り囲む欲望について、今一度考え改めるとき。