☆ひつじ年…人間は他の生物よりも優れた才知あるから苦しむ
東京新聞TOKYO Web
平成30年8月31日から引用
人間と他の動物と比べて特に優れている点とは何でしょうか。
それは、良くも悪くも頭が働くということでしょう。
自然界の動物は、基本的には生命維持と、種族としてより優れた種を残すという本能によって生きております。
この二点は、人間にも同じことが言えます。
人が異性に惹かれるというのは、自分の遺伝子を補完し、より強固になる遺伝子を持つ人を本能的に察知しているのです。
さて、人間とその他の動物の違いについて。
人はこの本能を、理性でコントロールする術があります。
頭を使い、自分の行為を客観的に判断できるのです。
しかし、本能をコントロールすると言えば聞こえはいいですが、頭を使った物の考え方は、必ずしも良いことにはなるとは限りません。
人は、自分の本来性すらも、頭で考えることによって窮屈なものにしています。
頭で考えるとは、身動きを封じていくことに成りかねません。
頭で考えれば考えるほど、人は狭く窮屈な思想になっていくこともあります。
かといって、本能のままに、我が儘に生きるのは違う。
人が生きるというのは、頭脳と感情と本能(本来性)の三つのバランスを整え保つということ。
それこそが、人間と他の動物との違いであります。
その三つのバランスが崩れたとき、人は不安定になり苦しみが生まれます。
頭ばかり使い、頭でっかちになれば、それだけ悩みも増えてしまう。
頭脳と感情と本能(本来性)の三つのバランスを意識することが、物事を対処する上において重要な要素になるということを忘れぬように。