☆とら年…自己を習うなり。自己を習うには良師を探すが肝心
東京新聞TOKYO Web
平成30年7月9日から引用
皆さま、自分の本質をどのようにお考えでしょうか。
子供の時分に、自分の短所と長所を書かされたことがあるかと思いますが、自分の本質をその延長で考えてはいけません。
本質とは、魂としての性分のこと。
人は生きながらに、その本質の上へ、様々な価値観を塗り固めていきます。
親から教えられた価値観、社会から与えられた価値観、世間で生き抜くために変容させた価値観、そのどれもは、後天的な性質であり、自分の本質とは、かけ離れたもの。
様々な価値観によって、自分の本質を見失った状態というのが、今の我々なのです。
さて、自分がどう生きるべきなのか、ということについては、自分の本質はどのようなものなのか、ということを知らなくてはなりません。
知る努力をしなくてはなりません。
自己の本質に習うことこそ、この世で自分を活かしていく術となるのです。
そのためにも、植え付けられ、身についてしまった様々な価値観は、拭い捨てなければなりません。
正しさを、正しく見つめること。
変化をおそれないこと。
自分ひとりで進むことは難しいでしょう。自分を外側から導いて下さる存在が必要です。
それは、人かもしれないし、本かもしれない、情報かもしれない。
そういった良い師に出会い、自分の凝り固まりをほぐしていく。そうしていくことで、初めて自分の本質と出会うことができるでしょう。
人は、本質で生きてこそ、活かされるのです。