真の愛を考える

☆さる年…胎児以前の細胞から子を思う、母の願力を忘れてはならぬ

東京新聞TOKYO Web
平成30年7月3日から引用

禅の問答に「父母未生以前本来面目如何」というものがあります。

これは、夏目漱石が円覚寺で参禅した際に釈宗演老子が提示した問答ですが、両親が生まれる前の自分とは何か、というもの。

子供というものは、間違いなく両親から作られており、母親の胎内で育ち、生を受けます。

親子とは、正に血肉の関係といえるでしょう。

しかし、その肉体に宿る魂は、両親から作られたものではありません。

私たちは、両親がいなければ生まれることは出来ない、しかし、存在しないという訳ではないのです。

魂として在り続けるということ。

父母未生以前本来面目とは、親子の絆と、執着を表しているのです。

気をつけなければならないことは、子供を自分の一部として考えないことです。

親子の絆は大切なものですが、それは深い縁として、それぞれの人格は全くの他人であるということを、見失ってはなりません。

親子に限らず、愛と尊厳を以て人と接すること、それにより、人生は全く違うものになるでしょう。

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