☆ひつじ年…地下を掘って湧き水に当たるように、自己の内面を掘って喜び湧き出づる
東京新聞TOKYO Web
平成30年7月2日から引用
自分が活かされる場所、また、活かされるべき才能というのは、自分では分からないものです。
自分の考えで、自分の強み・活かされる場所を考えたところで、それらは本質から離れたことである場合がほとんどでしょう。
それは何故か。
それは、自分自身のことを知らないが故です。
知った風でいて、分かってはいない、自分の可能性は、地底に流れる水脈のようなもの。
土地を豊かにし、地を支えるに必要ですが、表からは見えないのです。
もしも、表立ってその水の恩恵を受けたいのなら、その湧き出る場所を掘り起こさなければならない。
その作業は、人生において困難を極めるでしょう。掘っても手応えなどはなく、そのまま掘り続けていっていいものなのか、検討もつかない。
しかし、そうして幾つも自分を掘り下げていくことで、いつしか湿った地表に辺り、いつしか水脈を捉えるのです。
自分の本質とは、かくも捉え難く、自分では検討もつかないものなれど、掘り下げるより他に、見つける術はない。
どんなに苦しくても、困難であっても、自己を見つめることを止めてはなりません。
自分の可能性の幅を定めず、自分の本質を信じること。思ってもみない人格があり、思ってもみない人生が待っている。
人生を投げ出さぬように。