☆うま年…素朴を好み、利口ぶるのを止めよ。心は平安なる
東京新聞TOKYO Web
平成30年6月19日から引用
人が抱いてしまう想いの中に、「人よりも」というものがあります。
人よりも良い暮らしがしたい、良い物を持ちたい、良い会社に入りたい、綺麗な・素敵な伴侶が欲しい、偉くありたい、物知りでいたい等。
生きていく中で、これらの欲求が浮かんでくることがあるかと思います。
こうした感情は、それらが果たされた時に、一時的には満たされます。
しかし、しばらく時が経つと、更に他のものを求めるようになってはいませんか。
こうして追い続けるものは、所詮は幻想なのです。掴んだと思ってもそこにあるのは空虚だけ。
掴んでも掴んでも満たされない。
そうしていつまでも満たされないのは、求めるものが違っているからです。
ずっと求めてきたものは、ただの見栄ではありませんか。
姿のない誰かと競い、優越感に浸る、それほど虚しいことはありません。
もしも心の平安を望むのなら、そうした見栄を張ることをやめましょう。
物事ひとつひとつについて、落ち着いて考えてみますと、足りていない物などないことに気付くでしょう。
もし、本当に足りないと思うものがあるなら、それは努力が足りていないのです。
見栄ではない未来を掴みたいなら、日々そのために出来ることを積み重ねる、日々の努力でしか得られないものがあります。
そうした本当の願いというのは、願い叶えるのがいいでしょう。
しかし、その他のつまらない見栄から生まれた欲求は、際限のない虚しいものだということは、覚えておくように。
見栄を張ることをしなければ、心は平安である。