☆たつ年…人に尽くすほど自分の心は満ち足りるものである
東京新聞TOKYO Web
平成30年6月17日から引用
人が幸せを感じるとは、どういう時でしょうか。
美味しい物を食べる、楽しいことをする、自分の望みが叶う、確かにそれらは、幸せなことかもしれません。
しかし、満たされるか、といえば、もっともっとと求めてしまうことでしょう。
自分の我欲に対する幸せは、際限がないのです。
さて、ではどういう時、人は満たされた幸せを感じるのか。
それは、人に心から感謝をされたときではないでしょうか。
「ありがとう」と、笑顔で感謝をされる、その時、とても幸せな気分に満たされませんか?
人のために生きるといえば、まるで自分を犠牲にしたような生き方だと感じる人が在るかもしれません、しかしそれは、その生き方で幸せになるのは、自分なのだということに気付いていないのです。
人のために行動をする、感謝をされる、そのことに抵抗がある人は、人と接するとき、その展開を勝手に決めつけてはいませんか。見返りを求めてはいませんか。
下心のある行動は、相手に伝わります。それでは、双方幸せになることはありません。
下心なく、ただ相手のために尽くすこと。その無私の精神は、深く相手の心に響き、誠の感謝が生まれるのです。
ただ、気をつけなくてはならないのは、相手のためにならないことで尽くすことはしないように。
相手の気分が良くなるようなことに尽くすということは、ただ相手の我欲を満たすことに成りかねません。
それを続けることは、相手を怠惰な人間にすることの手助けをするようなもの。
本当に相手のためになることを、見極める力は必要です。
智恵を以て利他の心が活かされるとき、満ち足りる感覚を知ることになるでしょう。