☆とり年…人の言葉多きは参考になれども、自らは多くを語らぬように
東京新聞TOKYO Web
平成30年3月6日から引用
今の世の中は、さまざまな本があり、インターネット上には情報があり、何かを調べたり、また新たに学んでいくことについて、大変有り難い時代なりました。
先人たちの尊い言葉であっても、誰もが接することができます。自分にとっての最良の言葉にも、出会うことがあるかもしれません。
人が語った多くの言葉は、あなたの糧となり、教訓となり、指針となることでしょう。
さて、言葉というのは、語るにも、文字にするにも、大変難しいものです。公にするとは、言葉についての責任が伴います。
それは、もちろん、自分と、言葉と接した人の間での責任というのもありますが、自分自身に対して、言葉を宣言しているということになる。
その言葉は、自分が背負っていかなくてはならないのです。
日本には古くから言霊(ことだま)という考えがありますが、これは決して、昔に考えられていたこと、ではないのです。
言葉には、力がある。
人を導く力。人を制す力。人を愛す力。人を拘る力。自分の人生を左右する力がある。
希望があれば絶望もある。故に、恐ろしいのです。
多くを語らず、特に自分の言葉でないことを、無闇に使わぬように。