☆う年…破れ障子を繕う象。悪しきを修繕すべし
東京新聞TOKYO Web
平成29年5月4日から引用
ほんの少しのことであっても、とても目に付くものがあります。
それは、日常のほんの些細なことかもしれません。しかし、そのことは、全体の印象に影響しています。
障子は、破れた時、その障子全体を貼り替えることはしません。破れた箇所のみを、新しくし、元の統一感のある美しさに戻します。
また、破れた箇所を良しとして、まったく別の素材や柄の紙を貼ることもできます。その時、障子全体の印象はガラリと変わり、まったく新しい個性へと生まれ変わります。
元々の美しさも良し、個性を活かすも良し。
その一カ所の破れは、そのままでは難点であっても、繕い方次第、心持ち次第で、素晴らしい個性へと生まれ変わるのです。