解説(31日・たつ)

☆たつ年…人間は美しい心と邪なる心とある。師を仰ぎて上手に制御すべし

東京新聞TOKYO Web
平成29年12月31日から引用

人の心というのは、そんなに綺麗なものではありません。日頃から、人が瞬時に思っていることなど、執着欲であり、嫉妬であり、切望であり、同情であり、怒りであります。

その日頃の煩悩とも呼ばれている多くの心の働きの中で、きらりと光るものがあるとすれば、それは向上しようとする心でしょう。

愛というのも、いいもののように感じるかもしれませんが、世間で行われている愛情は、他に対する無条件なものではなく、自分を満たすための愛情である場合がほとんどでしょう。親子や夫婦・恋人にもいえること。それはやはり、欲に過ぎないのです。

自分を満たそうとする心や、排他的な心は、自分自身の現状を認めたくないために起こる働きです。ありのままの自分を肯定し受け入れ、ありのままの他人を肯定し受け入れることができれば、今までとは全く違う心の働きとなることでしょう。

さて、向上しようとする心は、正しく導いてあげなくてはなりません。低い目標で満足することのないように、誤った方向に進まないように、常に軌道修正してあげる必要があります。

自分が正しく歩めているか、というのは、自分では意外と気付くことができません。叱咤激励してくれる師の下で、日々精進いたしましょう。

本当に向上したい心があれば、心の師というのは必ず現れます。人とは、そういうものです。

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