☆さる年…まず心の中の誠を積み重ねるべし。好運自ら到来
東京新聞TOKYO Web
平成29年9月30日から引用
良い徳を積みましょう。そう志を持った時、日々の暮らしの中で、どうにか人の役に立てるように努力することでしょう。
しかし、では徳とは一体なんでしょうか。その実態が分からないのに、徳の積みようがありません。
徳は、人により、状況により、異なります。その人がどういう心を以て行動するかによって、同じ行動をしても徳となるのか、枷となるのか、変わってまいります。
徳を積むことは、そのことを意識して探した時点で、出来ないと思った方がいいでしょう。
大切なことは、徳を積む行動を探し実行することでなく、心の誠を積み重ねることなのです。
自分の心に嘘を付かずに、高い志の下、自分を裏切らない。自分の心が誠だと思うことを、積み重ねることが、自分の知らないところで、徳を積むことになっている。それが、本来の徳の積み方なのです。
良いことをしようと意識するのでなく、自分の心が信じることに向かう努力をいたしましょう。
その努力によってのみ、先に進むことができるのです。