☆ね年…不足を当たり前と思えばすべて安楽。その心を養うべし
東京新聞TOKYO Web
平成29年8月17日から引用
人の欲は、とどまることを知りません。より便利に、より快適にと、日々改良が重ねられ、世の中に出て回っております。
毎年新作があり、日々商品は増え続けています。生活に何か不便を感じたなら、そのことを解決してくれる商品が、大抵はあるでしょう。
結局のところ、何を基準に考えるかで、その心持ちは変わってまいります。
日々、新作を追い求めていれば、常に不足していると感じる、物を切望した状態でいることでしょう。
反対に、今の状況に満足できていれば、何かを不足と感じることもなくなるでしょう。
物は所詮、移り変わり朽ちていく、虚しいものです。追い求めても、終わりはなく、常に欠乏した心に悩むことになります。欲しいと思う心から離れれば、とても解放された気持ちになるでしょう。
虚しいものを追い求めるのではなく、少しの物欲を楽しみながら、足るを知る心を養いましょう。
どんな状況であっても、身の回りは、自分を表しているということを、忘れてはなりません。
物で溢れて乱れた状況から、自分らしい少しの物で満たされた状況へと変化するときです。
また、生き方についても、常に上辺を繕うのでなく、趣のある自分らしい生き方を、してまいりましょう。そのとき、心は満たされ、安楽を得ることでしょう。