☆たつ年…俺がやったと恩を着せると逆効果になる。謙虚を忘れるな
東京新聞TOKYO Web
平成29年11月13日から引用
生きていくということは、他者と関わり合いながら生きるということ。1人で生きているような気がしていても、住む家、着ている服、食べているお米、物を買うときのお店の人たち、仕事をする上での相手、見えるところにも、見えないところにも、他者の存在があります。
常に他者と関わり合いながら生きておりますので、他者のために何かをすることもあるでしょう。会社や家庭の中で、目の前の人のために何かをしてあげることもあるはず。
そんな時、やってあげた、という想いを以て、接してはいませんか。自分がわざわざやってあげたのだから感謝してほしいと、相手からの見返りを望んではないでしょうか。それでは、相手のためにしているようでいて、自分のためにしていることにしか過ぎないでしょう。
人として生きる上で最も難しいことは、完全に他者のために働くということかもしれません。自分という存在から離れて、自分のためでなく、人のために働く。
そのために必要なことは、自分は、他者や自然の恵みの中で生かされていることに気が付くこと。決して1人で生きられているのではないと気付いたら、自分という存在も、その恵みのサイクルの中に投げ出して、生きてまいりましょう。
自分もどこかで生かされ活かされると自ら心身を慎んでいれば、自ずと他者のためになる働きができることでしょう。