☆とり年…過不足のない中庸の道は見出し難いが人生の妙あると知るべし
東京新聞TOKYO Web
平成29年12月12日から引用
人は、どうしても物事を感情で捉えてしまいがち。自分の感情や、相手の感情に流され・また考慮しながら、物事を選択決定しております。
しかし、感情という判断基準は、どうしても片寄りがあり、とても不安定なものなのです。揺れ動き、身動きがとれなくなるまで、振り回されるかもしれません。
物事は、俯瞰して中庸をとる、というのが良。
中庸とは、中程を取るという意味ではありません。中庸とは、物事の正しい中心からブレないということ。その中心から、どちらか一方に片寄らないということです。
この中心を見出すことは、初めはとくに難儀なことでしょう。何が正しいのか分からず、どう努力していいのか悩むこともあるでしょう。
では、どうするべきなのか。
中心は、真実ということですが、これは自分の外にあるものではありません。物事の中心は、自分の中心であるということ。悩むとは、常に自分の外に真実を見出そうとするから。外の世界や他人の中に自分の真実はないのです。
自分と向き合い、欲や諦めを除いた心の中心には何があるのか、見極めるのです。その自分の中心からズレない、感情に左右されないということこそ、中庸であり、真の人生を掴んでいく術なのです。