☆とら年…香蘭の中に悪臭。楽しみに嫌な事起こりがちかな
東京新聞TOKYO Web
平成29年9月12日から引用
楽しい時間を過ごしておりますと、この時間がずっと続けばいいと、思うこともあるでしょう。そんなとき、何か興醒めしてしまうことが起きれば、その楽しい時間が壊された、と思うかもしれません。
さて、起こることは、事前に選ぶことはできません。ましてや、自分の好きなことだけ起こす、ということは叶いません。
しかし、自分が楽しいと思えることだけを起こすことができたとして、それは本当に楽しいと言えるでしょうか。
人の欲望など、実はちっぽけなものです。叶わない、または努力次第で叶うからこそ躍起になりますが、何でも叶ってしまったら、早々に大してやりたいこともなくなるでしょう。
何が起こるか分からないというのが、人生の妙味。自分の想像を超えたものがあり、嫌なことがあるからこそ、楽しみが映える。
また、その楽しい時間にも限りがあるからこそ、その時を大切に過ごそうと思うものです。
嫌なことは日々の中で必ず訪れます。それを、どう感じるかにより、物事の味わいは変わっていきます。
嫌なものにとらわれることなく、それが自分の人生に起こったという事実を許してまいりましょう。許して受け入れるということが、唯一最良の方法なのです。
そのうちに、嫌なことも好きなことも、まとめて楽しめる時が、訪れるでしょう。そうなれば、人生において怖いものもなくなるでしょう。