☆いぬ年…道理は一つの根源から出て四方八方に通じる
東京新聞TOKYO Web
平成29年7月10日から引用
人は、目の前の事実で良し悪しを判断しがちですが、その事実を作っているのは、一体何でしょうか。
最後に姿を表しているその事実は、あくまでも結果に過ぎません。その結果だけで物事を判断しようと思っても、それはあくまでも表面的なこと。
起こっていることを判断しようと思うならば、その事実の底に流れている、真実を見極めなければなりません。
とかく、一つの物について、いくつか問題が起こるということは、それだけ多くの問題があるのではなく、一つの根本的な問題がある場合があります。
現実に起こることは、とても入り組んでいて分かり辛いでしょう。人の問題の大抵は、その人自身も気付いていない無意識の中にあります。
また、原因を突き止めようと思っても、際限がないでしょう。それは、全ての物事はつながりの中に存在しているから。人もまた、家系や社会のつながりの中に存在しています。
では、その問題を解決するにはどうしたらいいか、それは、自分の真実を探すということ。自分でも気付いていなかった、本当の自分を見つけることです。
目の前に起こることは、自分に起こっていること、自分が変われば、自ずと目の前に起こることも変わっていきます。
自分自身が道理を守り、どんなに受け入れ難い真実も受け入れていくだけの度量があれば、目の前に起こる結果は、好転していくでしょう。